#37 mestizaje

Hola.

 

 

 

このあいだの出来事。

 

 

 

こっちに来てから、

 

家で勉強するときは、いつもリビングでしています。

 

 

 

 

 

夜ご飯はホームステイ先のみんなで一緒に食べるので、

 

食べ終わると、みんなテーブルに勉強道具を並べて、

 

各々勉強を始めまるのが最近の流れ。

 

 

 

 

 

そんな中、

 

「¿Que significa 〇〇?」

(〇〇ってどういう意味?)

 

という誰かの投げかけから、

 

スペイン語ネイティブや留学生による大議論が始まるのも、

 

お決まりのパターンです😳

 

 

 

 

 

こないだ話題に挙がったのは、

 

 

「mestizaje」という単語。

 

 

これは私が読んでた本に出て来た言葉で、

 

(例の1ページ1時間の本。笑)

 

 

 

日本語は、「混血」っていう意味です。

 

 

 

ペルーのスペイン語の歴史を紐解くことは、混血の歴史を暴くことと同義である。

 

 

みたいな文章で出て来ました。

 

 

 

 

解説すると、

 

ペルーの元々の言語とヨーロッパからきたスペイン語が作り上げた「ペルーのスペイン語」は、ペルー人とスペイン人との混血の歴史を見ることで明らかになる。

 

 

 

なるほど。確かに。

 

 

 

 

まあ、mestizajeっていうのはこんな感じの意味なんですが、

 

 

やはり日本には馴染みがない言葉ですね。

 

 

だって、日本は今までの歴史上どこからも支配されたわけでなく、

 

大雑把に言えば、昔からずっと「純粋な日本人」だったから。

 

(あんまりいい言葉ではないけどね🙇‍♀️)

 

 

 

 

 

強いて言えば、「ハーフ」なんて言葉を使うかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつの間にかのリビングでもこんな話に発展していた。

 

 

 

 

私「mestizaje ってどういう意味??」

 

 

おばあちゃん「私たちのことだよ。」

 

 

 

以前紹介した通り、うちのホストファミリーは日系ペルー人です。

 

数十年前、ペルーに移民して来た日本人と現地で出会ったペルー人。

 

彼らの子孫が、今ペルーで、日系ペルー人として生活しています。

 

 

 

でも、その言葉に続いて、こんなことも言った。

 

 

 

 

おばあちゃん「日本では、ハーフって言うんでしょ?」

 

おばあちゃん「わたしたちは、“ハーフ” なんかじゃないのに。」

 

 

 

 

この言葉の真意は、

 

私たちは「half:ハーフ=半分」なんかじゃなくて、

 

完全な1人の人間だよ。

 

ということ。

 

 

 

 確かに、日本では、片方の親が外国人で、

 

半分外国人の血を持っていることを「ハーフ=1/2」って言うし、

 

ハーフの子供のことを「クオーター=1/4」と呼ぶ。

 

 

 

 

 

でも、彼らの血はいつだっては、

 

 

1/2(お父さん) + 1/2(お母さん) = 1(子供)

 

だし、

 

1/4 + 1/4 + 1/4 + 1/4 = 1

 

 である。

 

 

 

 

 

実に当たり前の話だけど、

 

当事者からしたら、とても繊細なトピックなんだと改めて考えさせられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちは、どこか“ハーフ”に憧れを持つこともある。

 

ハーフだったら、綺麗な青い瞳を持ってたかもしれないし、

 

ハーフだったら、もっと身長が高かったかもしれないし、

 

ハーフだったら、もっとかっこよく英語を話せたかもしれないのに。

 

 

 

 

 

 

でもそれは、「かもしれない」という身勝手なイメージと

 

ないものねだりに過ぎなくて、

 

 

 

 

 

当事者は、2つ持つアイデンティティの間で私たちの知らない痛みを持っている。

 

 

 

 

このことは、こっちに来てからもそうだが、

 

大学に入って実際に彼らに出会って知った。

 

 

 

 

ハーフ、日系、在日はもちろん、

 

帰国子女やLGBTだって同じだ。

 

 

 

 

 

彼らは、

 

「自分ってどっちなんだろう。」

 

っていつも悩んでた。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、

 

 

 

おばあちゃん

「Todos somos completos.」

    (人間みんな、completeだよ。) 

 

 

 

 

 

 

そんな彼女の言葉を聞いて、

 

彼らにかけるべき言葉が少しわかった気がした。

 

 

 

 

 

 

そう言い残して、

 

笑いながらキッチンに向かったおばあちゃんの曲がった背中を見て、

 

やっぱり年は取るものだな、なんて思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「どっちかじゃなくて、どっちも。」

 

「半分じゃなくて、1つだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

mestizaje という1つの言葉から、

 

ここまで考えが深まるのも、

 

留学の面白さだなって感じています。

 

 

 

 

 

 

現地の言葉を、現地で学ぶ。

 

 

 

 

 

幸せなことですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

5月30日。

 

今日で留学も、ちょうど折り返し地点。

 

 

 

 

勉強できることも、しなくちゃいけないことも、

 

持ち帰らないといけない経験も、

 

まだまだたくさん残ってる。

 

 

 

 

90日 / 183日

 

 

 

 

 

最後の最後まで、ペルーを絞り切って帰るぞ😏

 

 

 

 

 

今後もお楽しみに!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今日は、特に写真がなかったので、

 

おばあちゃんの写真でも投下しときます!

 

 

 

 

肖像権、ガン無視。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だってブログは写真があって初めて、completeなんだもん、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて言うとります。

 

 

 

 

 

 

 

おやすみ😪

 

Chao!!!